![](/contents/024/106/668.mime7)
日本経団連包囲、丸の内デモ、厚生労働省前行動など、要求実現へ08国民春闘本格スタート
投稿日時 2008-01-21 | カテゴリ: 全国のとりくみ
|
2008年国民春闘が本格的スタート。1月18日に全労連などでつくる国民春闘共闘委員会が午前10時30分からの厚生労働省前行動をはじめに、午後12時15分からは経団連包囲・丸の内デモを展開し、寒風のなか2008国民春闘勝利への熱い思いで行動を繰りひろげました。
厚生労働省前行動 「ワーキングプアをなくせ」「最低賃金の大幅引き上げ実現」と寒風のなかで行動 午前10時30分、冷たい風が吹く中、厚生労働省前には「ワーキングプアをなくそう」と400人が集結しました。「最低賃金審議委員を公正任命せよ」「全国一律最低賃金制の確立を」などの横断幕が掲げられ、堤敬東京春闘代表(東京自治労連委員長)が開会あいさつ。2008年春闘を「貧困撲滅春闘」と位置づけることを強調し、「平和で公正な社会を実現するため、力強く旺盛にたたかいを展開しよう」と述べました。激励あいさつでは辻清二全生連事務局長が「国民全体の暮らしにとって重大な時期に来ている。今こそ、人権侵害の行政をやめ、最低賃金を大幅に引き上げ、全国一律最賃制を施行するよう求めていこう。貧困根絶に向け、お互いの暮らしを見つめあう共同を広げていこう」と呼びかけました。
情勢報告のなかで小田川義和事務局長(全労連事務局長)は「改正最賃法早期施行の条件整備を急ぎ、最低時給1000円の実現を迫っていこう。まともな雇用・賃金・職場を確保するため、政府の責任で労働者派遣法の改正を行なうべきだ」など訴えました。
決意表明では「今、米をつくる農家は格差と貧困の象徴と言える状態だ。いのちの源である農業をなくそうとする政治に反旗をひるがえし、共同を広げ、米のように粘り強くたたかっていきたい」(全農協労連)、「最低賃金の審議委員が公平に任命されるよう地域でとりくんでいきたい。憲法25条を掲げ、安心して生活できる賃金が保障されるよう、たたかいの先頭に立ち、奮闘する」(生協労連)、「まじめに働いても生活できない人たちが急増している。改正最賃法の早期施行と、全国一律最低賃金制の確立を求め、たたかっていきたい」(全労連・全国一般)、「神奈川の最低賃金736円では月13万円程度で生活保護基準にも満たない。生活できる賃金は、憲法25条に定められた人間の権利だ。安心して働き続けられる賃金水準への引き上げを求め、大胆な運動を展開したい」(神奈川労連)など4人が発言しました。
厚生労働省への最賃交渉団が戻り、伊藤圭一全労連常任幹事が「改正最賃法の施行を問い詰めてもハッキリしない厚生労働省に対し、大木寿交渉団長(全労連副議長)が声を荒げ、施行日を早めるという流れに、ようやくなって来た」と報告し、参加者がどよめく一場面も。最後に厚生労働省に向かい「すべてのパート労働者の均等待遇を実現せよ」「全国一律で地域格差をなくせ」などシュプレヒコールをぶつけ、閉会しました。
![](/contents/024/106/669.mime7)
日本経団連包囲・丸の内デモ 「財界・大企業は社会的責任を果たせ」賃金引き上げ、働くルール確立など「貧困滅撲」春闘に 昼休みの丸の内仲通りには、色とりどりの組合旗や横断幕がにぎやかに並び、大手町の日本経団連に向け、デモ行進をおこないました。
デキシー音楽隊の「聖者の行進」や「ユー・アー・マイ・サンシャイン」など軽快な演奏を先頭に、春闘チラシの入ったティッシュ配布やシュプレヒコールで、丸の内オフィス街を歩く人たちにアピールしました。
![](/contents/024/106/670.mime7)
日本経団連前には約600人が集結し、「つくろう!平和で公正な社会」「時間給1000円以上で貧困をなくそう」などの横断幕で、経団連を包囲しました。
主催者あいさつで坂内三夫代表幹事(全労連議長)は「今日の格差と貧困を招いた財界・大企業の社会的責任を追及し、だれでも1万円以上、時給1000円以上、日雇い派遣の禁止など働くルールの確立にむけた貧困撲滅の春闘にしよう」と訴えました。
決意表明では「原油高騰・ガソリンや食料品の値上げなど今ほど生活改善への要求が強まっている時はない。『生活春闘』として生活に基づく要求を職場から練り上げ、勝利への力としていこう」(JMIU)、「パート・臨時職員は女性だけでなく、いまや男性までが最低賃金スレスレで家族を養う生活を迫られている。まじめに働く人たちを貧困層から解放し、憲法25条が保障する生活を営めるような社会をめざしていきたい」(パ臨連)、「休日にトヨタの車で出かけ、キヤノンのカメラでいい景色を撮りに行くような生活を望んでいても、いま若者は低賃金・長時間過密労働で、生きていくだけが精一杯の状況だ。結婚や子育てなど将来への不安も多く抱えている。まともな雇用と賃金を実現することこそ、大企業の責任だと考える」(全労連青年部)など3人が発言しました。
「08年国民春闘・闘争宣言」が読み上げられ、「大企業はボロ儲けを吐き出せ」「若者を正社員で雇用しろ」など、600人の力強いシュプレヒコールが響きました。
|
|