四川大地震で崩壊の町全体 歴史遺産として保存決定
犠牲者が5万5000人を超えた中国・四川大地震ですが、被災地では、この震災を長く記憶にとどめようと、崩壊した町を保存する動きが出ています。
住民約1万人が死亡・行方不明になった四川省綿陽市の北川は、町全体が壊滅的な打撃を受け、綿陽市当局は、町の再建は不可能だと判断しました。そして、生き残った住民すべてをほかの地区に移転させ、この地域全体を歴史的な遺産として永久に保存することを決めました。温家宝首相も「北川は、中国で唯一の少数民族・チャン族の自治区であり、その文化遺産を保護すべきだ」と話しています。