石破大臣案と一線を画す独自案
防衛省の改革をめぐり、首相官邸の有識者会議の有力メンバーが、石破防衛大臣が示した案とは一線を画す独自の改革案をまとめていたことがわかりました。
石破大臣は有識者会議に対し、いわゆる背広組の内部部局と制服組の組織である幕僚監部を統合し、3つの新しい組織に再編することを柱とする防衛省の改革案を示しました。
しかし、この場で防衛大学校の五百旗頭校長が、「内部部局だけでなく各幕僚監部も温存したうえで、背広組と制服組を統合する」という案を示していたことがわかりました。
これは幕僚幹部の全廃も選択肢としていた石破大臣の案とは、再編の前提において一線を画すものです。
五百旗頭氏は福田首相の外交・安全保障政策のブレーンのひとりで、有識者会議では五百旗頭氏の案を軸に検討が進むとみられます。(24日01:52)