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USBメモリー:ウイルスにご注意 「オートラン」被害増加

 差し込みタイプの記録媒体USBメモリーを介したコンピューターウイルスが流行の兆しをみせている。USBメモリーは文書や画像、動画を保存して読み書きできるが、感染に気づかず人と貸し借りをして被害が広がっている。パスワードなどの個人情報が漏れる恐れがあり、ウイルス対策ソフト会社などは注意喚起をしている。【中村美奈子】

 セキュリティーソフト大手のトレンドマイクロ(本社・東京都渋谷区)によると、同社サポートセンターへの感染被害報告数ランキングで、USBメモリーを介したウイルス感染被害が▽2月58件▽3月138件▽4月110件--と3カ月続けて1位になった。ウイルスが多品種化し、大規模感染が少なくなったここ1~2年では異例の多さだという。

 ウイルスは「オートラン」といい、USBメモリーに忍び込んでパソコンに差し込むと自動で動き出し、勝手にインターネットのサイトから別のウイルスをパソコンに呼び込む。呼び込んだウイルスが個人情報を盗んだり、ウイルス対策ソフトを止めたりする可能性がある。同社は、感染への警戒と対策ソフトでの駆除などを呼びかけている。

 USBメモリーを家庭と職場で使い感染した例もあり、同社は「対策ソフトでUSBメモリー内のウイルスを検索し、他人とUSBメモリーを共有しないように」としている。

毎日新聞 2008年5月24日 東京朝刊

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