●副大統領候補の要請は受けるハズ
米大統領選の民主党候補指名争いは21日、オレゴン州とケンタッキー州で予備選が行われた。
CNNによると、オバマはすでに一般代議員数で過半数の1627人以上を獲得。アイオワ州デモインで、事実上の“勝利宣言”をした。
そこで、ヒラリーだ。予備選が終わる6月3日まで正式な撤退表明はしないというが、誰の目にも負けは明らか。あちこちで、ヒラリーの身の振り方に注目が集まっている。
実は、オバマが勝った場合、ヒラリーを副大統領候補にする可能性が高い。
大統領選取材が豊富なジャーナリストの堀田佳男氏はこう言う。
「世論調査をしてみても、オバマとヒラリーのコンビを支持する人が軒並み50%を超えているのです。このコンビであれば、民主党のほとんどの支持層をフォローできる。党にとっても理想的なのです」
問題は、ヒラリーが要請を受けるかだ。
副大統領のポストはかなりヒマで、基本的には大統領のお留守番役だ。プライドの高いヒラリーには耐えられないだろうが、副大統領は大統領に万が一のことがあれば、大統領に昇格できる。
「ヒラリーが副大統領候補を受ける可能性は高い。オバマが本選挙で勝てば、黒人初の大統領になる。暗殺のリスクがありますからね。アメリカでは大統領が暗殺されれば、次の選挙までは副大統領がその職を務めるのです。ケネディ暗殺後のジョンソンがこのケース。ニクソン辞任後にもフォードが昇格しました」(堀田氏=前出)
暗殺待ちの副大統領とは……。何やら映画みたいになってきた。
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