都教育委員会は23日、今春の入学式で「君が代」の斉唱時に起立しなかったとして、都立学校の教員2人を懲戒処分にした。都教委が国旗・国歌の指導徹底を通達した03年10月以降、懲戒処分を受けた教職員は延べ410人となった。
都教育庁職員課によると、処分の内訳は減給(10分の1)1カ月と戒告が各1人。今春の卒業式でも20人が処分されており、今夏は現職を対象に再発防止研修を実施する。
この日処分された2人は、処分の取り消しを求めて都人事委員会に審査請求を行った。減給処分を受けた女性教諭(51)は「通達は撤廃されて当然。日本の民主主義の行方にもかかわる問題だということを分かってほしい」と話した。【木村健二】
毎日新聞 2008年5月24日 地方版