イギリス訪問中のチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世、ブラウン首相と会談
イギリスを訪れているチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世は23日、ブラウン首相と会談した。
会談が行われている会場の周辺では、仏教系の団体、そして中国人のグループなどが集まっていた。
3月のチベットでの暴動以降、ダライ・ラマ14世が、海外の首脳と会談するのは初めてということで、注目が集まったが、会談の内容は一切明らかにされなかった。
ところで、今回の会談の会場は、通常首脳会談に使われる首相官邸ではなく、英国国教会のカンタベリー大主教の公邸であるランベス・パレスで行われた。
イギリス政府が中国側に配慮し、なるべく政治色を出さないように配慮したものとみられているが、反対にこれが一部の人権団体や議員から弱気と批判されるなど、メディアでも政府の対応を疑問視する声も上がっている。
支持率低下に歯止めがかからないブラウン首相にとって、今回の会談は、浮上への絶好の機会にもなるはずだったのだが、その点でも成果があったかどうかは疑問と言わざるを得ない状況。
ダライ・ラマ氏は、5月末までイギリスに滞在し、各地で講演などを行う予定。
(05/24 07:17)