中津川市民病院でヘルペス脳炎を精神疾患と誤診されたため重度の後遺症が残ったとして市内の男性(46)が1億6500万円の損害賠償を求めた医療過誤訴訟で、1審に続き名古屋高裁の控訴審判決で損害賠償金の支払いなどを命じられた市民病院は23日、上告を断念し控訴審判決を受け入れると発表した。
口脇博治院長は「初診時の注意義務違反を認定した判決は、医療機関側にとって非常に厳しいが、上告しても判断が変わる可能性は低いと考えた。今後、医療事故防止に努めたい」とのコメントを発表した。【小林哲夫】
毎日新聞 2008年5月24日 地方版