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05/23-12:44--7533人「一目遼くんを」　初日ギャラリー過去最多　マンシングウェアオープンＫＳＢカップ

　男子ゴルフのマンシングウェアオープンＫＳＢカップが開幕した２２日、玉野市下山坂の東児が丘マリンヒルズゴルフクラブには、前回王者の高校生プロ石川遼選手をはじめ、一流選手の力と技を一目見ようと、早朝から大勢のゴルフファンが詰め掛け、入場者数は初日としては過去最多の７５３３人に達した。　ギャラリーの目当ては、やはり「ハニカミ王子」。序盤からショットが安定せずスコアメークに苦しんだが、６００人近いギャラリーを引き連れてラウンドし、ホール間の移動の合間には、女性ファンから「遼く～ん」「まだまだこれから。頑張って!」と熱烈な声援を浴びた。　ホールアウト後にはサイン会も行われ、集まったファンは、お気に入りの選手から帽子やボールにサインをもらって大喜び。玉野市商高（同市玉）の２年生１５０人もボランティアで運営に協力し、食品の販売や、ギャラリーへのアンケート調査などで会場をせわしなく動き回った。　石川選手の大ファンという倉敷市の主婦中村さつきさん（５７）は「りりしい顔が大好き。プレーを間近で見られて感激です。あすも頑張って」とエールを送っていた。　石川選手にとって、ディフェンディングチャンピオンとしてプロとして臨んだ今大会。「調子は開幕戦（５位）よりも良かった」が、スタートの１番でいきなりティーショットを右の林に打ち込んでしまいロストボールに。　「あれがすべて」と振り返った想定外の第１打が、１６歳のリズムを狂わせた。４番でもドライバーのティーショットが同じような軌道を描いてＯＢ。トータルでダブルボギーが三つ、ボギーが二つの乱調だった。　「コースへの苦手意識はないが、前回王者としての重圧を体のどこかで感じていたかもしれない」。練習で垣間見せる速いスイングが、コースに出ると鳴りを潜める。「最後まで躍動感がなかった。僕の技術では途中の修正は難しい」と悔やんだ。　最後まで不安定なショットに苦しむ中で、最終１８番は２日目に望みをつなぐバーディー。第１打を左のラフに打ち込んだが、鮮やかなリカバリーで持ち直し、３メートルの距離を慎重に沈めると、小さくガッツポーズを決めた。　「きょうはプロとして堂々としたプレーができなかった。あす（２３日）はもっとチャレンジする。別人の僕を見てほしい」と巻き返しを誓っていた。