「学校裏サイト」直ちに削除せず、管理人に賠償命じる――大阪地裁2008/05/24配信
「学校裏サイト」と呼ばれるインターネットの掲示板に中傷する書き込みをされた大阪市内の女子中学生が、削除依頼に迅速に応じなかったとして、掲示板の管理人に220万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は23日、慰謝料など55万円の支払いを命じた。
山下郁夫裁判長は「管理人の責任は間接的、限定的だが、実名を挙げての中傷があった場合、被害が現実の学校生活にも及ぶことが容易に予想できたのに、削除など被害拡大を防ぐ管理義務を怠った」と指摘した。 判決によると、2006年8月、女子中学生を「ブス」「うざい」などと中傷する書き込みがあり、管理人は同9月に削除依頼を受けたが、同10月まで放置。女子中学生はショックを受けて転校し、塾もやめた。 この問題では、大阪府警が管理人を名誉棄損ほう助容疑で書類送検したが、その後、嫌疑不十分で不起訴となっている。
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