子育て中のお母さんを支援しようと、県が「子育て応援ガイドブック」を作った。授乳室やベビーカーがあるスーパーや飲食店、保育所や小児科の一覧などが掲載されている。県は「ガイドブックを参考に、子連れでも安心して外出してほしい」と話している。
「制度や行政サービスの問い合わせ先が分からない」「子育てに必要な情報を総合的に知りたい」という要望が多かったことから、県女性青少年政策室が3月に作った。
2部構成で、1部は、公園やスキー場などレジャースポット、図書館などの文化施設、ショッピングセンターや飲食店を地図に掲載し色別に分類。施設や店の特徴を紹介し、店ごとに駐車場やエレベーター、授乳室、おむつ替えコーナー、出入り口の段差の有無などをアイコンで表示した。子育て中の母親は割引やポイント加算を受けられる「子育て応援パスポート事業」協賛店も一覧できる。
2部は、出産育児一時金や乳児健診といった制度、行政サービスについての説明、病気や子育てについてのアドバイスなどを掲載。保育所と幼稚園の違いも分かるようになっている。県外から嫁いだ女性にも読んでもらおうと、山形弁の説明や方言集も掲載した。
3000部発行。市町村の窓口や児童館、幼稚園、保育所で閲覧できるほか、県のホームページでも見られる。【林奈緒美】
毎日新聞 2008年5月23日 地方版