チベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ14世が23日、訪問先のイギリスでブラウン首相と会談し、チベットの人権状況などについて話し合った。3月に起きたチベット自治区での暴動後、主要国首脳との会談は初めてとなる。
首相官邸スポークスマンによると、会談は約30分行われ、チベットの人権状況や中国・四川大地震などについて幅広く話し合ったという。
ダライ・ラマ14世は、22日の下院外交委員会で「チベットへのイギリス政府の支援は十分だとは言えない」と指摘していたが、会談でブラウン首相は、和解を促進するため、チベット亡命政府と中国側の双方に働きかけていく決意を伝えたという。
暴動発生後から2回目となる中国側とチベット亡命政府側の対話は、来月2週目に行われる見通し。
(05/24 09:07)