23日午前11時20分ごろ、名古屋市千種(ちくさ)区見附町、市立見付小学校(高桑恵一校長、児童数370人)の理科室で、6年生の児童が酸素の濃度を調べる実験をしていたところ、器具の接続を誤り、塩化水素が漏れ出した。
近くにいた児童8人がのどの痛みやせきなどの異常を訴え、病院で治療を受けたが、いずれも軽症で間もなく帰宅した。
市教委の発表によると、当時、27人の児童がびんの中でろうそくを燃やした場合、酸素濃度がどう変化するかを「酸素検知管」で実験していた。検知管は温度計のような細いガラス管で、酸素濃度測定の際に塩化水素が発生する。
本来なら、塩化水素は検知管内にある除去剤で取り除かれるが、誤って検知管を逆に取り付けたため、そのまま漏れだしたという。愛知県警千種署も詳しい原因を調べている。
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