2008年5月23日 21時7分更新
23日午後、倉敷市の中学校で少なくとも40人の生徒が光化学スモッグが原因と見られる目やのどの痛みなどを訴えました。いずれも症状は軽く、学校では校内にいた生徒全員を早めに帰宅させる措置をとりました。
岡山県によりますと、23日午後3時半ごろ、倉敷市立水島中学校で6時間目の授業中、2年生の女子生徒がのどや目の痛みを教師に訴えました。
このため学校が校内にいたおよそ230人の生徒に挙手で確認したところ、少なくとも40人の生徒が目やのどの痛み、それに頭痛や体調不良などを訴えたということです。
症状はいずれも軽く、手当てを受けた生徒はいませんでしたが、学校では、生徒全員を早めに帰宅させました。
倉敷市では、23日、光化学スモッグの原因物質の「光化学オキシダント」の濃度がことし初めて注意報発令の基準となる値を超え、岡山県は午後2時10分に倉敷市全域に「光化学オキシダント注意報」を出していました。
学校では窓が開いていた教室が多かったということで、岡山県では、生徒たちの症状は光化学スモッグが原因とみています。
水島中学校の栗本貞子校長は「午後になって生徒が目がチカチカするという症状を訴えてきた。これから暑くなるので体育祭などの行事もあり、学校としても注意したい」と話していました。