2008年 5月 23日
連続放火相次ぐ津山市で空き家の実態調査
先月から今月にかけて人の住んでいない建物の放火事件が相次いでいる津山市で、消防が対策に乗り出しました。23日、空き家の実態調査が行われました。津山圏域消防組合が調査したのは津山市八出にある空き家など14棟です。消防署員9人が、建物に鍵がかけられているか、付近に燃えやすい物が置かれていないかなどを確認しました。調査の結果、3棟の建物で鍵がかけられておらず、建物の周囲にベニヤ板など燃えやすいものが放置されていた事が分かりました。JR津山駅を中心とする半径5キロ圏内では先月20日以降、1ヵ月間に神社や空き家など、人が住んでいない場所で7件の放火事件が発生しています。消防などによりますと7件の火事は土曜日と日曜日に集中しているほか、場所によっては灯油のまかれた跡が見つかっているということです。また、7件のうち2件はかつて、津山市の作陽学園が所有する建物で発生していて、関係者は不安を隠せません。警察と消防では空き家の実態調査を引き続き行うとともに、パトロールを強化することにしています。

山陽新幹線高架橋からコンクリート片落下
23日、午後2時ごろ岡山駅の西約150bの所にある、JR関連会社の事務所に、山陽新幹線の高架橋からコンクリートの破片が落下しているのが見つかりました。JRによりますとコンクリート片は事務所の屋根を突き破り、2階の女性用更衣室に落下したという事です。コンクリート片の重さは約1.9キロ、大きさはたて28a、横17センチありました。ケガをした人はいませんでした。JRで現在、落下原因を調べています。

石川遼選手予選突破ならず
玉野市で男子プロゴルフのマンシングウェアオープンの2日目が行われました。22日、厳しいスタートとなったハニカミ王子が猛チャージをかけました。大会初日6オーバーの130位タイと大きく出遅れた16歳のプロゴルファー石川遼選手は予選突破を目指し2日目に臨みました。「自分らしい思い切ったゴルフをしたい」と話していた石川選手は初めの10番で斜面からのセカンドショットを見事ツーオン。このホール、パーとなります。前半、ツーバディーワンボギーを迎えた18番。22日もバーディーをとっているこのホールで見事ラインを読んでバーディー。ギャラリーからの声援にいつものハニカんだ笑顔でこたえます。これで勢いに乗ったのか後半に入って石川選手は、猛チャージをかけ、迎えた6番、この2メートルのパットをしずめ5番のイーグルに続きバーディーを奪います。結局、石川選手はトータル1オーバーまで戻しましたが、予選突破はなりませんでした。

ハンセン病瀬戸内訴訟終わる
ハンセン病の国家賠償請求訴訟「瀬戸内訴訟」は23日、最後の1人となる原告と国との和解が成立し、裁判は終結しました。提訴していたのは瀬戸内市のハンセン病療養所長島愛生園元入所者の遺族です。岡山地方裁判所で行われた裁判で、国が過去の隔離政策の誤りを認めるとともに約116万円を支払うことで和解が成立しました。ハンセン病瀬戸内訴訟では、1999年以降これまでに、瀬戸内市にあるハンセン病療養所、長島愛生園と邑久光明園の元患者や遺族など993人が、岡山地裁に訴えを起こしていました。最後の1人の和解が成立し、裁判は終結しました。裁判を終えて弁護団が記者会見を開き、今後も元患者への支援を行うとともに、ハンセン病療養所の地域開放をすすめる法律の整備を国に求めていきたいと話していました。

AMDAミャンマーの支援活動を報告
大型サイクロンの直撃を受けたミャンマーで支援活動を行った、岡山市の国際医療ボランティア団体AMDAのスタッフが帰国し記者会見を開きました。会見にはミャンマーの最大都市ヤンゴンなどで支援活動をしてきたAMDA社会開発機構の鈴木俊介理事長らが出席しました。ミャンマー政府の発表によりますとサイクロンによる死者は7万7000人を超えています。23日になってミャンマー軍事政権がすべての援助要員を受け入れる姿勢を示したということですが、災害直後はAMDAの活動範囲も規制されていたということです。水害で橋や道路が寸断され中には何キロも先から流されてきた子供もいて、家族を失ったことによる精神的なショックや衰弱が多く見られたということです。雨期の季節を迎える今後はコレラやマラリアなどの感染症の増加が懸念されています。AMDAではミャンマー政府と連携をとりながら復興に向けた医療支援を続けていきたいとしています。

夢づくり推進大賞表彰式
地域活性化などで先進的な取り組みを行っている岡山県内の団体に贈られる、夢づくり推進大賞の表彰式が行われました。この賞は地域で先進的な取り組みを進めている団体を岡山県が表彰しているものです。今回は、笠岡市の島おこしに取り組むかさおか島づくり海社や、岡山市のデートDV防止プロジェクトおかやまなど13団体が選ばれました。表彰の後、活動報告が行われ、このうちデートDV防止プロジェクトおかやまは「行政と協力して作った冊子が広く配布され、デートDVの相談件数が増えてきた」と報告し啓発活動をさらに進めたいと話していました。

台風シーズンを前に塩害対策訓練
台風による高潮で、工業用水に海水が流入するのを防ぐ訓練が、23日、倉敷市で行われました。この訓練は、台風が接近するシーズンを前に、岡山県と、工業用水の供給を受けている企業が毎年、行っているものです。訓練では、大型台風による高潮で高梁川河口に近い取水口に海水が流れ込んだため、上流にある別の取水口から工業用水を確保する手順を確認しました。岡山県によりますと、1991年に台風が接近した際、工業用水に海水が逆流し、水島地区にある19の工場で十分に水が確保できなかったため、操業停止に追い込まれたということです。

ドイツの森で初夏の花見ごろ
赤磐市のテーマパークで、初夏の花が見ごろを迎え、訪れた人たちの目を楽しませています。赤磐市のテーマパーク「ドイツの森」には園内のあちこちに季節の花が植えられています。現在は、初夏の花ポピー約40万本と、ハナビシソウ約30万本が見ごろを迎えていて、花の甘い香りが漂っています。鮮やかなオレンジ色が目を引くハナビシソウは、太陽が出ている時だけ、花を開く珍しい植物です。訪れた人たちはポピーとハナビシソウの中を気持ちよさそうに歩いていました。ドイツの森のポピーとハナビシソウは今月いっぱい、楽しめるということです。

新見市で交通死亡事故
22日夜、新見市の県道で、男性が軽乗用車にはねられ死亡する事故がありました。事故があったのは、新見市菅生の県道です。22日、午後10時45分ごろ、近くに住む無職、山内孝之さん(32)が軽乗用車にはねられました。山内さんは、病院に運ばれましたが、全身を強く打ち、外傷性ショックで間もなく死亡しました。現場は信号機や横断歩道のない見通しの良い直線道路で、警察によりますと軽乗用車を運転していた20歳の男性会社員は、亡くなった山内さんが、突然、車の前に倒れたため、急ブレーキをかけたものの間に合わなかったと話しているという事です。警察で詳しい事故の原因を調べています。