理科実験中にガス発生、8人搬送
名古屋市内の小学校で、理科の実験中に器具の取り扱いを誤り有毒な塩化水素ガスが発生し、児童8人がのどの痛みを訴えるなどして病院で手当てを受けました。 23日昼過ぎ、体調不良を訴える子どもたちが次々と名古屋の病院に運ばれてきました。病院の外のテントで懸命に処置する医師たち。 「何か頭がクラクラしたりしました」 「めまいがして、足がフラフラしてちょっと歩けないくらい」(手当てを受けた児童) 23日午前11時すぎ、名古屋市千種区の見付小学校で、6年生の理科の授業で酸素濃度を測定中、器具の使い方を誤ってガスが発生し、子どもたちがせき込んだり目の痛みを訴えました。 発生したのは有毒の塩化水素ガスで、強力な刺激臭とともに鼻や目それに気道の粘膜をただれさせます。病院は除染システムで児童ひとりひとりの体を洗い流し、全員、軽い症状で済みました。 「白い煙が自然にきて、鼻に・・・」 「(実験器具を)反対に差しちゃって、塩素が出ちゃって・・・」(手当てを受けた児童) この事故で学校側は救急車を使わずタクシーで児童を運び、さらに警察への通報も発生から4時間以上たってからでした。 「タクシーの方がいつも利用していて、早く着いて診察してもらえると」(小学校の教頭) 警察では関係者に事情を聞く方針ですが、タクシーでの搬送や警察へ連絡の遅れは今後、問題になりそうです。(23日18:02)
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