オリーブ産地でおなじみの小豆島に、初めてオリーブの苗が植えられたのは一九〇八(明治四十一)年。百周年の今年は島中で植樹や絵画展などの記念イベント「オリーブ百年祭」が催され、例年以上にオリーブカラーが際立ち盛り上がっています。
そんな中、百年祭の一環でオリーブの知識量を問う「オリーブ検定」が来月二十二日に行われます。今回はビギナー級。公式テキストに記載してある品種、栽培法、歴史などについて出題されることになっています。日ごろオリーブに関する記事を書くことが多い私も挑戦することにし、目下このテキストとにらめっこが続いています。
この検定、いわゆる物知りなオリーブ通を決めるのではなく、より多くの人に小豆島のシンボルツリーへの関心を高めてもらうのが真の狙い、と主催者側。島の人でもオリーブは身近すぎるのか、その特徴や希少性など知らないことが多いそうです。
百年という節目を単なるお祭りで過ごすのではなく、次のステップをにらんだ試みといえるでしょう。実際、小豆島では百周年を機に新しい加工食品や料理メニューの開発、観光ガイド本の刷新が相次ぎ、島の魅力創出にもつながっています。
さて、私はというと三月に香川版での企画「オリーブ新世紀へ」第一部でオリーブ産業に携わる人たちを紹介。検定試験のころには栽培加工の道のりをたどる第二部を予定しています。検定勉強の成果をこの企画記事でも発揮できたら、と思います。
(小豆島支局・藤本健一)