ニュース: 経済・IT RSS feed
「バターが買えない」 品不足解消のメド立たず (2/2ページ)
このニュースのトピックス:流通業界
雪印乳業の高野瀬忠明社長は「海外からの油脂調整品が品薄になり、菓子や製パン業者が国産バターに注目。国産業務用だけでなく、家庭用の20%程度が業務用に購入されているとみている」と指摘する。
国産バターの原料になる国内産の生乳は18年春に消費の落ち込みによる供給過剰で大量に捨てられる事態になり、生産者団体は減産に踏み切った。仮に乳牛を増やしても生乳の増産には2年程度かかると指摘されている。
国産のカットバターを使用している大手外食チェーンなどは「仕入れに問題ない」としており、大口先への供給は回復しているようだ。ただ、一般消費者向けの品不足の長期化は避けられず、関係者からは「農水省の政策判断ミス」との声も上がっている。