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「バターが買えない」 品不足解消のメド立たず (1/2ページ)
このニュースのトピックス:流通業界
国内のバター不足が解消されない。農林水産省による大手メーカーへの在庫放出要請も効果なし。一方で、飼料高騰を理由に値上げが相次ぐが、値上がり以前に一般消費者には商品が手に入らない状況だ。原料の生乳を急に増産することは難しく、品不足解消のメドは全く立っていない。
スーパーの多くは、バターの購入を「お一人様1点限り」とする点数制限を余儀なくされている。食品スーパーのライフコーポレーションは4月から点数制限を始めたが、それでも棚が空になる日があり、「生産者に安定供給を求めるしかない」と困惑する。
品不足を警戒し、独立行政法人の農畜産業振興機構は、平成20年度分の乳製品の最低輸入枠の1回目の輸入を4月に前倒しした結果、4000トン分が徐々に入り始めている。農水省も4月末、大手乳業メーカー4社に在庫の緊急放出と増産を要請。4社は手持ち在庫を切り崩し、5月分として、月間消費量の2割弱に相当する計230トンの増産に入った。農水省は「これで品薄は改善される」(若林正俊農水相)と胸を張ったが、今のところ効果は出ていない。
バターが店頭から消えたきっかけは、輸入品の業務用バターの高騰と供給不足がきっかけだ。