看護師不足の実態を広く知ってもらおうと、県医療労働組合連合会などでつくる「和歌山ナースウエーブ実行委員会」は和歌山市内で「ナースパレード」を行い、県内の看護師ら約100人が参加した。
パレードは06年に続き2回目。参加者は「医師・看護師不足を解消し、安全でゆきとどいた医療を」などと書かれたゼッケンをつけ、和歌山市役所を出発。「医療改悪許すんか、許せやん」と訴えながらJR和歌山駅前まで約2キロを歩いた。
田辺市の病院に看護師として勤務する全日本国立医療労働組合南和歌山支部長、高田喜久代さん(46)は「夜間は約50床をみる看護師がたった2人。過酷な労働で看護師の離職が相次いでいる。安全安心な地域医療を維持するため、行政はもっと真剣になるべきだ」と語った。【加藤明子】
毎日新聞 2008年5月23日 地方版