小笠医師会(菅沼明人会長)が在宅医の輪番で行っている夜間救急診療(当番医制度)を来年4月から廃止する方針であることが22日、掛川市議会の全員協議会で報告された。担当医師の確保難などが理由。戸塚進也市長は「公設の夜間急患診療所を新設したい」と説明した。
同医師会は掛川、菊川、御前崎市の開業医80人が加入。現在、平日午後5時~同10時の1次救急診療を担当。平日同10時~翌午前8時15分や日・祝日は公立総合病院が受け持っている。07年度の診療日数は295日、診療患者数は4048人だった。
新設する夜間急患診療所へは同医師会が担当医師を派遣。会員の40~50人から協力が得られる見通しという。看護師や事務職員は3市が雇用し、設置場所や診療時間などは検討中。【舟津進】
毎日新聞 2008年5月23日 地方版