カネミ油症新認定患者が提訴
カネミ油症新認定患者が提訴 05/23 20:02

西日本一帯で多くの被害者を出した食品公害・カネミ油症できょう、患者らが、原因企業のカネミ倉庫などを相手に損害賠償を求める裁判を、福岡地裁小倉支部に起こしました。

訴えを起こしたのは、2004年の基準見直しの後に新たに患者として認定された、長崎県や福岡県などの26人です。

カネミ倉庫と会社の社長ら2人に対し、あわせて2億8,600万円の損害賠償を求めています。

カネミ油症は、1968年に北九州市のカネミ倉庫が製造した米ぬか油に、汚染物質が混入したことから発生。

被害者が、国やカネミ倉庫に損害賠償を求めた裁判は、1987年に終結しました。

しかし、新たに認定された患者は、カネミ倉庫から見舞金23万円と治療費の一部しか支払われていません。