島根県津和野町で22日、有田喬さん(81)と妻ツルミさん(76)夫妻が自宅で殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された孫の無職直樹容疑者(23)は、生きていた喬さんの体に火を付けていたことが23日、津和野署捜査本部の調べで分かった。
捜査本部は同日、島根大医学部付属病院で2人の遺体を司法解剖した。喬さんの気管にすすが付着しており、火を付けられた際には息があったとみている。
喬さんの死因は出血性ショック。死亡時刻は22日午後1時前後という。喬さんは太ももから上が焼け焦げていた。背中に3本の包丁が刺されていたが、火を付けたのが先だったかは不明。
ツルミさんの死因は首左側の動脈を切られたことによる失血死と判明。右親指には争った際にできたとみられる傷跡があった。
これまでの調べで、直樹容疑者は17日から、自動車免許の合宿教習を受けるため、益田市内の自動車教習所の寮に宿泊。事件があった22日朝に寮を出ていた。
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