『大混戦のオークスを制するのは○○○?』 |
出走日:2008年05月25日(日) |
第69回オークスも非常に難解なレースとなりそうである。
今年のクラシック戦線は牡馬及び牝馬共に中心馬不在の大混戦模様であり、
尚且つ、ほとんどの出走馬が2400m初経験ということもあるからだ。
そこで競馬理論は、
ステップレースごとに第69回オークスの出走各馬を分析する。
牝馬クラシック第1弾の桜花賞からは、1着のレジネッタ(小牧太)、
2着のエフティマイア(蛯名)、3着のソーマジック(後藤)、
4着のハートオブクィーン(幸)、5着のリトルアマポーラ(武幸四郎)、
6着のマイネレーツェル、8着のトールポピー(池添)、
9着のエアパスカル(藤岡佑)、10着のブラックエンブレム(松岡)、
12着のオディール(安藤勝)、13着のシャランジュ(村田)、
取消のポルトフィーノ(武豊)が第69回オークスに出走する。
この中では、桜花賞馬のレジネッタには当然に注目すべきである。
桜花賞のレジネッタは中段よりやや後方の外目を進み、
直線では大外から強襲して混戦の2着争いを尻目にエフティマイアに半馬身差で勝利を収めた。
レジネッタの桜花賞の勝利内容は実力の高さを示すものであり、
折り合いに難がある馬でもないので、
第69回オークスにおいてもレジネッタは実力的に通用しそうである。
しかしながら第69回オークスは、
殆どの出走馬が初の2400mということと先行馬が少ないこともあって、
かなりのスローペースが予想される。
そのため、後方から競馬を進める可能性が高いレジネッタが
桜花賞と同じ競馬をすると脚を余してしまう可能性もあることを頭に入れて予想すべき
と競馬理論では判断している。
桜花賞で混戦の2着争いを演じた
エフティマイア、
ソーマジック、
ハートオブクィーン及び
リトルアマポーラの中では、
リトルアマポーラに特に注意すべきである。
桜花賞においてエフティマイア及びソーマジックは中段の外目を追走し、
ハートオブクィーンはインの3番手から追走するスムーズな競馬をして、2着争いに加わった。
一方、リトルアマポーラは、スタートの出遅れのために、
最後方集団の外からレースを進めて、
直線で大外から上がり34秒3の脚で追い込んで2着争いに加わった。
桜花賞の2着~5着の差がほんの僅かであったことを考慮するとレース内容的には、
リトルアマポーラが他の三頭(エフティマイア、ソーマジック及びハートオブクィーン)を圧倒する。
更に分析すればレース内容的には、
桜花賞馬のレジネッタよりもリトルアマポーラの方が上と判断することもできる。
よって、アグネスタキオン産駒で2400mの距離も、
問題なさそうなリトルアマポーラにかなり高い評価を与えるべき
と競馬理論では判断している。
ただし、レジネッタと同様に、スローペースが予想されるオークスにおいては、
後方から競馬を進めるリトルアマポーラが脚を余してしまう可能性もあることを頭に入れておくべきだろう。
第69回オークスでは桜花賞組で人気を裏切ったオディール、トールポピー及び
ブラックエンブレムの巻き返しにも注意すべきである。
オディールは、桜花賞で12着とまったく見せ場なく敗れてしまったが、
前残りの不利な展開で大外から3着に追い込んだチューリップ賞の内容が忘れられない。
また、オディールは、2歳女王決定戦の阪神ジュベナイルフィリーズにおいても、
超ハイペースを早め先頭の横綱競馬で4着に粘り込んでおり、桜花賞の敗戦だけで見限ることはできない。
よって、
桜花賞の敗戦で人気が急落したオディールに
第69回オークスでも高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。
トールポピーは桜花賞において、
いつもと同じように後方からレースを進めたが直線で伸びずに8着と敗れてしまった。
しかしながら、トールポピーは、2000mの未勝利戦及び1800mの黄菊賞を勝利しているように、
デビュー時からオークスを意識したローテーションが組まれていた。
更に、ダービー馬のジャングルポケット産駒であることからも、
2400mの第69回オークスにおいてはトールポピーに大いに注目すべき
と競馬理論では判断している。
ブラックエンブレムは桜花賞において、
出遅れたこともあって先行するいつもの競馬ができなかった。
よって、ブラックエンブレムの桜花賞の敗戦は度外視できる。
ただし、ブラックエンブレムは、スローペースで逃げを打つことができたフラワーカップで、
大外を回ったレッドアゲートに頭差まで迫られており、
能力自体には高い評価を与えていない。
しかしながら第69回オークスにおいてブラックエンブレムは、
スタートさえ互角ならば好位置を追走しそうなので、
展開面を考慮するとブラックエンブレムにそれ相応の評価をすべき
と競馬理論では判断している。
桜花賞の取消後の出走となるポルトフィーノの評価も難しい。
ポルトフィーノは、エルフィンステークスを大楽勝した時には、
母がエアグルーヴということもあって、
第69回オークスを始めとする牝馬クラシック戦線の最有力候補として話題になった。
しかしながらポルトフィーノは前走のアーリントンカップにおいて、
絶好位の4~5番手を追走したが、
直線で伸びを欠いてしまって8着に敗れた。
ポルトフィーノのアーリントンカップの敗戦は牡馬との重賞であったことを考慮すれば、
度外視することもできる。
また、エルフィンステークスで3馬身以上の差をつけたレジネッタが、
後に桜花賞馬になったことを考慮すると、
ポルトフィーノが第69回オークスの最有力候補とみることもできる。
しかしながら、ポルトフィーノのエルフィンステークスの勝利を冷静に分析すると、
1000m通過61秒9の超スローペースで逃げたものであって、
どんな馬でも逃げ切れる程度の内容であった。
つまり、アーリントンカップ程度の内容が、
現時点のポルトフィーノの能力と判断するのが妥当であろう。
よって、第69回オークスにおいては、
ポルトフィーノが、かなりのスローペースで逃げを打てない限り、
好走するのは難しいだろう。
つまり、エアグルーヴの子供で武豊騎手騎乗ということで、
過剰に人気になるであろうポルトフィーノには高い評価を与えるつもりはない。
しかしながら、第69回オークスは先行馬が極端に少ないので、
ポルトフィーノがスローペースで逃げを打つ可能性もあるので、
展開面を考慮して多少の注意を払う必要があるかもしれない。
第69回オークスのステップレースであるフローラステークス組では、1着のレッドアゲート(内田博)、2着のカレイジャスミン及び5着のムードインディゴ(福永祐一)などが第69回オークスに出走する。
フローラステークスは開幕週の前残りの馬場で1000m通過61秒1の超スローペースだったことを考慮しても、
先行して押し切ったレッドアゲートの強さだけが目立った一戦であった。
よって、フローラステークス組ではレッドアゲートのみに注目すればよいだろう。
問題はレッドアゲートが一線級相手となる、
第69回オークスでも通用するかどうかである。
レッドアゲートは、フラワーカップにおいて、
外が伸びない不利な馬場と1000m通過61秒4の超スローペースを克服してブラックエンブレムに頭差まで迫っている。
ブラックエンブレムが桜花賞で大きく離されていないことを考えると、レッドアゲートが一線級相手の第69回オークスでも通用する可能性が高いと競馬理論では判断している。
更に、桜花賞をパスしてオークス一本に目標を絞ったローテーションも好感できるので、
第69回オークスにおいてレッドアゲートにかなり高い評価を与えるべき
と競馬理論では判断している。
また、第69回オークスもう一つのステップレースのスイートピーステークスからは、
1着のアロマキャンドル(田中勝)及び
2着のスペルバインド(勝浦)が第69回オークスに出走する。
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