福岡放送局

2008年5月23日 18時33分更新

独禁法違反マルキョウに命令

九州で100以上の店舗を展開する福岡県大野城市のスーパー「マルキョウ」が、納入業者に対して本来の賞味期限より大幅に短い独自の販売期間を過ぎた商品を不当に返品したり、従業員を派遣させて棚卸しなどをさせたりしていたのは独占禁止法に違反するとして、今後、行わないよう公正取引委員会から命令を受けました。

命令を受けたのは大野城市に本社があり、九州で100以上の店舗を展開するスーパー「マルキョウ」です。
公正取引委員会によりますと、「マルキョウ」は3年前から去年にかけて納入業者に対して、▼実際の賞味期限よりも1か月から2か月短い独自の販売期間を過ぎた加工食品など、あわせて6億4000万円分の商品を不当に返品していたほか、▼売れ行きの悪い商品などについては、あわせておよそ1億5000万円分を不当に値引きし、納入業者への代金の支払いを少なくしていたということです。また、▼安売りセールなどで延べ2万人以上の従業員を派遣させ、棚卸しなどをさせていたということです。
公正取引委員会は取り引き上の強い立場を利用して不利益を与えることを禁じた独占禁止法に違反するとして、今後はこうした行為を行わないよう23日、命令しました。「マルキョウ」は「命令を厳粛に受け止め、再発防止と信頼の回復に取り組んでいきたい」としています。