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[赤ちゃんポスト]名乗り出待つ期間、区切る考え 慈恵病院

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 熊本市の慈恵病院は23日、運営する「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」に赤ちゃんを預けた親が、思い直して引き取りに来るのを待つ期間を、一定程度で区切る考えを示した。預け入れから2〜3カ月を想定しており、その間に連絡がなければ養子縁組などの手続きに入ることを、ポストに置いている親あての手紙に記す考えだ。蓮田太二理事長が同日の記者会見で明らかにした。

 赤ちゃんを早期に新しい家庭で育ててもらうのが狙いだが、実親の権利を奪うことにもつながるため、法的に問題がないか検討が必要になりそうだ。幸山政史熊本市長は20日の会見で「親の引き取りが理想。親はいつでも連絡してほしい」と述べており、市の考えとも温度差がある。

 蓮田理事長は、預けた親との会話や延べ1500件に及ぶ出産・育児に関する相談を受けた実感から「親の引き取りは難しい。(名乗り出るかわからない)親を待って施設で長く育てることには疑問が残る」と説明した。病院が先進地として視察したドイツでは、2カ月(8週間)の期限を設けている地区もあるという。

 熊本市健康福祉局は「真意をきちんと確かめないとコメントできない」、熊本県少子化対策課は「相談があれば市と十分連絡を取りながら対応を決めたい」とコメントした。

 赤ちゃんポストには07年度(07年5月〜08年3月)に17人の子供が預けられ、再び親が引き取った子供は1人だけだった。【結城かほる】



毎日新聞 / 提供元一覧

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