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武雄市民病院:民営化案「撤回を」 市民団体が抗議文 /佐賀

 武雄市が20日に発表した市民病院の民間移譲を盛り込んだ改革ビジョンについて、市民団体「武雄市民病院を存続させる会準備会」は22日、性急な発表に抗議し、撤回を強く求める抗議文を市に提出した。

 市の計画では、民間の医療法人を公募したうえで6月下旬には移譲先を決定する方針。移譲時期は10年2月としている。

 準備会はこの計画について「市の中核医療機能を民間に売り渡す市長は、市長としての役割を放棄するものだ」と市の姿勢を厳しく批判。そのうえで、市民病院は必要だとの発言が市民団体の間で相次いでいるとの実情を指摘している。

 一方、医師の退職が相次いだことで地域の拠点医療機関としての役割が果たせなくなったことについては「退職が相次ぐ原因をつくったのは市長本人」と断じた。

 具体的には、昨年12月の定例議会で市長が福岡和白病院(福岡市東区)との接触を明らかにしたことや、「緊急告示病院としての機能を果たしていない」という発言に現場の怒りや失望が募ったからだとしている。

 準備会は「今すべきことは、医師確保のために関係大学や医師会との関係を正常に戻すことと、存続を求める署名1万8000人分の市民の声や願いに耳を傾けることだ」としている。

 この日は準備会の宮崎正人さんら6人が市役所を訪れ、角眞医療調整監に抗議文を手渡した。角医療調整監は「市長、副市長に伝える」と述べた。

 存続させる会は、6月8日午後1時半から市文化会館で結成総会を開き、活動を正式にスタートさせることにしている。【原田哲郎】

毎日新聞 2008年5月23日 地方版

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