AFJと、シンクタンク・パートナーである英国王立統合防衛安全保障研究所(Royal United Services Institute for Defence and Security Studies, RUSI)による初の国際会議、「日英安全保障協力への展望(Japan-UK Security Co-operation)」が、 4月3日に英国大使公邸にて開催されました。当日は日英のみならず各国から100名を超える皆様にご参加いただき、今後の日英安全保障協力の進展に向けてきわめて有益な議論が交わされました。 また、会議およびレセプションには、安倍晋三前首相、中川秀直元官房長官、小池百合子元防衛大臣、 前原誠司民主党副代表をはじめとする与野党国会議員のご参加を得て、英国大使公邸で開催するに 相応しい充実したイベントとなりました。
・RUSI ウェブサイト RUSI-AFJ Conference on Japan-UK Security Co-operation
AFJは創立15周年記念事業の一環として内部に「政治・経済戦略センター」を設置いたしました。センター長には、小泉政権下で竹中平蔵大臣のブレーンとして政策立案を担った橋洋一前内閣府参事官が就任しました。
吉原欽一専務理事と中村克彦研究部長が、ワシントンD.C.にてアメリカ政治の最新動向に関する調査を行いました。 リベラル系を代表する言論誌『ニュー・リパブリック(New Republic)』誌の上級エディターで、 バラク・オバマ候補の政策アドバイザーを務めるノーム・シーバー氏など、 保守系・リベラル系を問わず第一線のインテレクチャルたちと議論を重ねることで、 2009年以降の内政・外交政策を考えるうえでの基盤となる多くのアイディアを得ることができました。 また、AFJのシンクタンク・パートナーであるハドソン研究所(Hudson Institute)のルイス・リビー氏とは、 本年度実施する日米関係プロジェクトについても意見交換を行い、アメリカン・エンタープライズ研究所 (American Enterprise Institute, AEI)のダン・ブルメンソール研究員やトマス・ドネリー上級研究員らとは、 日米同盟や東アジア安全保障問題に関する長時間のディスカッションを行いました。
主な訪問先
・ルイス・リビー(Lewis 'Scooter' Libby))前チェイニー副大統領首席補佐官
・ケネス・ワインシュタイン(Kenneth R. Weinstein)ハドソン研究所CEO
・グローバー・ノーキスト(Grover Norquist)全米税制改革協議会(ATR)会長
・トマス・ドネリー(Thomas Donnelly)AEI上級研究員
・マイケル・オースリン(Michael Auslin)AEI上級研究員
・ダン・ブルメンソール(Dan Blumenthal)AEI研究員
・クリストファー・グリフィン(Christopher J. Griffin)AEI研究員
・クリストファー・プレブル(Christopher A. Preble)CATO研究所対外政策研究部長
・ノーム・シーバー(Noam Scheiber)『ニュー・リパブリック(New Republic)』誌上級エディター
・フランクリン・フォー(Franklin Foer)『ニュー・リパブリック(New Republic)』誌エディター
他
1993年4月に外務大臣の認可を受けて発足した社団法人アジアフォーラム・ジャパン(AFJ)は、2008年4月で創立15周年を迎えます。本年は、創立15周年記念事業として、下記の5事業を展開してまいります。
1. (4月) 英国の王立統合防衛安全保障研究所(Royal United Services Institute for Defence and Security Studies, RUSI)とともに、"日英国際会議 AFJ−RUSI 東アジア安全保障戦略対話"を在日英国大使館を会場に開催します。
2. (5月) 1989年以来、中国現代国際関係研究院(China Institute for Contemporary International Relations, CICIR)とAFJが共催しております"日中シンポジウム"は、回を重ねて本年で19回目を迎えます。本年はAFJ創立15周年記念として北京にてシンポジウムを開催します。
3. (通年) 米国のアメリカン・エンタープライズ研究所(American Enterprise Institute, AEI)とAFJは、研究者交流の一環として日米関係の共同研究プロジェクトを実施します。
4. (通年) 米国のハドソン研究所(Hudson Institute)とAFJは、日本政治・経済に関する共同研究を行います。
5. AFJは、本年4月より、内部組織として「政治・経済戦略センター」を設置し、日本国内における政策発信力を強化します。
AFJは、15周年を機に、上記事業を通じてこれまで以上に活動の充実と情報発信力の強化に努めてまいります。各事業の詳細は、AFJホームページ等を通じて逐次ご案内・ご報告させていただきます。
AFJのシンクタンク・パートナーである英国王立統合防衛安全保障研究所(Royal United Services Institute for Defence and Security Studies, RUSI)の招きにより、 吉原欽一専務理事と堀圭一研究員がロンドンを訪問し、ポール・リーヴァー(Sir Paul Lever)会長はじめ、ジョナサン・エイアル(Jonathan Eyal)国際安全保障研究部長や アレックス・ニール(Alexander Neill)東アジアプログラム主任研究員らと、東アジア、イラクおよびアフガニスタン、パレスチナ情勢などに関するミーティングを行いました。 さらに、これらの問題に関するシンクタンクレベルでの日英戦略対話を強化することで一致し、その一環として4月に東京において国際会議を開催することが正式に決定しました。 AFJとRUSIはこの会議を第1フェーズと位置づけ、今後も継続的に共同プロジェクトに取り組んでまいります。
またロンドン滞在期間中、RUSIメンバーを対象に開催されたイラン−イスラエル問題に関するイベント(中東フォーラム)に特別に参加する機会を得ました。 講演者であるイスラエルのシルヴァン・シャロン(Silvan Shalom)前外務大臣とエフライム・スネフ(Ephraim Sneh)元交通大臣・前国防副大臣とはイベント後の懇談において、中東における日本の役割に関して意見を交わしました。 さらに、英国を代表する中東専門家の一人である王立国際問題研究所(Chatham House)のローズマリー・ホリス(Rosemary Hollis)研究部長らとも会談するなど、今後の政策研究に資する貴重な機会となりました。
・RUSI Middle East Forum, The Iranian Impact on Global Security - An Israeli Perspective
中村克彦研究部長が、2月13日午後10時から放送された『NHKジャーナル』(NHKラジオ第一放送)に出演し、アメリカの選挙資金の仕組みと、資金面から見た大統領選挙(予備選挙)の行方に関してコメントしました。
外交政策研究所(Foreign Policy Research Institute, FPRI)が発表した世界のリーディング・シンクタンク・リストに、AFJがノミネートされました。これは、外交問題、グローバル・イッシューを研究する世界5000あまりのシンクタンクから、専門家等への聞き取り調査によって、まずは228シンクタンクをノミネートし、そこから米国を除く世界のトップ10およびトップ30、および米国のトップ30を選出するというプログラムです。日本からはAFJを含む6つのシンクタンクにノミネートされました。なお、AFJ以外に日本からノミネートされたシンクタンクは以下のとおりです(順不同) −国際問題研究所(JIIA)、世界平和研究所(IIPS)、総合研究開発機構(NIRA)、電力中央研究所(CRIEPI)、地球環境戦略研究機関(IGES)−。
・FPRIレポート
The Global "Go-To Think Tanks": The Leading Public Policy Research Organizations in the World.
アメリカン・エンタープライズ研究所(American Enterprise Institute, AEI)のマイケル・オースリン(Michael Auslin)研究員とクリストファー・グリフィン(Christopher J. Griffin)研究員が来日しました。 2008年度、AFJはアメリカにおけるアジア政策研究で現在最も注目される両氏とともに、日米関係プロジェクトを実施することで既に合意しております。 今回はプロジェクトの前段階として、日米関係の現状と課題に関する2日間のワークショップを開催しました。
2007年末時点でのイラク情勢とブッシュ政権の対イラン政策等を整理し、政権最後の1年間の可能性について論じています。会員の皆様は下のリンクからご覧ください。