原則非公開の少年審判で、重大事件に限って被害者や遺族の傍聴を認める少年法改正案が22日午後、衆院で審議入りした。本会議で鳩山邦夫法相は「犯罪被害者の権利・利益のいっそうの保護を図る」と趣旨説明した。
改正案は傍聴の対象を殺人や強盗致死、危険運転致死などの重大事件とし、裁判官が少年の年齢や精神状態などを考慮したうえで傍聴を認めるかどうか判断する。ただ、日本弁護士連合会などは「少年が萎縮(いしゅく)し、健全育成を阻害する」などと反対している。民主党も修正協議を模索していることから今国会中の成立は微妙だ。
毎日新聞 2008年5月22日 19時31分