日向市は23日、市立東郷病院(崎濱正人院長、30床)で1週間に1回、民間の医師が宿直医として加わる業務委託契約を結んだと発表した。民間病院の医師が公立病院の宿直医を務めるのは県内では初の試み。医師不足が深刻化する中、新しい手法として注目が集まりそうだ。
契約を結んだのは同病院から約2キロ西にある青〓内科循環器科の青〓淳太郎医師(59)。月曜日の午後7時から翌日の午前7時まで、救急と入院患者の医療処置をし、すでに7日から勤務についている。報酬は宿直手当のみ2万円。
同病院によると、06年6月に医師1人が他の病院へ異動。このため、外科の崎濱院長(57)と内科の後藤敏之医師(38)の2人となった。土曜日の午後1時から日曜の午後5時までは宮崎医大の医師が勤務に就くが、それ以外は2人で日勤と宿直を交互にこなし、1週間の拘束時間は92・5時間という過酷な勤務をこなしていた。
【甲斐喜雄】
毎日新聞 2008年4月24日 地方版