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お産新聞:産科医不足に危機感を 上田の母親ら創刊--妊婦の思い、情報提供 /長野

 ◇3000部を東信地域の公共施設などに

 乳幼児を育てる上田市の母親たちが地域のお産問題を機に設立した「お産を考える会 はぐHUG(ハグ)」が「うえだでお産しんぶん」を創刊した。中心メンバーの主婦、桐島真希子さん(33)は「主体的にお産を選択できる地域であってほしい。多くの人がお産を意識するきっかけになれば」と創刊理由を語った。【池乗有衣】

 同会は、地元の国立病院機構「長野病院」が産科医不在になる可能性などに危機感を抱き、2月に結成した。メンバーの中心は20~30代の母親7人。直井恵さん(29)は「これから先、妊婦になる女性に良いお産環境をつないでいく責任がある」と語る。行政任せでなく、一市民が声を上げる手段として、手軽に情報を共有できる新聞を思い立った。

 約3カ月間かけて作った「しんぶん」は、B5サイズで4ページ。地元で産めずに通院などで苦労する妊婦たちの声▽助産師と共に歩んだ「自然なお産」の体験談▽地域のお産の展望に関する母袋(もたい)創一市長との対談内容--などを掲載。発行部数は約3000部で、東信地域の公共施設などに置く。

 次号は7月末を予定する。病院以外にも、出産する場所・方法の選択肢として「助産師」を記事のメーンに取り上げる方針。助産師の元で、楽な姿勢とされる四つんばいで第1子を産んだ武田千秋さん(29)は、痛いイメージが強い出産に対して「神秘的で幸せなイベントだと知ってほしい」と話す。

毎日新聞 2008年5月23日 地方版

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