アークエンジェルズ

「アーク・エンジェルズ」の活動の記録です。
フェアリーと一緒に・・・
11月の半ば、東京の訓練士Kさんから相談の電話が鳴りました。
2007.5.5生まれの真っ白のイギリスゴールデン♀の相談です。

彼女はまだこの世に生を受けて半年です。

ある飼い主にペットショップから買われて行きました。
ここでの生活状況は判りませんが、私達が一番最初に会った時、フェアリーは床ずれのかたぶたが出来ており、猫の爪跡のような傷が鼻に数箇所深く見られました。
身体もガリガリで成犬の大きさは、あるものの17キロしかありませんでした。
食事もガツガツとがっついて凄いスピードで飲み込んでしまいます。
食にかなり飢えていたような感じでした。

子犬の目ではありませんでした。
寂しい目。
全てを諦めているような目。
目に輝きは無く、吊りあがった目でした。

この目を見た時、私は広島DPで出会った子の目を思い出しました。
どんな、事がこの子に起こったのだろう?
たった、数が月の間どんな生活をしていたのだろう?
一番いたづら盛りなのにからだを丸くし、固まった感じでした。
虐待を受けていたのだろうか?
彼女を抱き寄せて「どうしたの?」「大丈夫やから安心して眠りなさい」と言うとジィーーーと目を逸らさずに言葉を聞いていました。

Kさんのお話によると、元飼い主が犬の歩き方がおかしいので、病院に行ったら「股関節形成不全」と診断されたそうです。
人工関節手術以外ないと言われ、手術費用に100万がかかると言われ安楽死を選択したそうです。
そして購入したペットショップにクレームを入れ、返品と言う形になったそうです。

3ヶ月は元飼い主の家に居たでしょう・・・
足が悪いからいらない?
食べる喜びや遊ぶ喜びを彼女は沢山持っています。
足が悪いから殺されちゃう?
お金がかかるから殺されちゃう?
彼女に話す事が出来ません。
「生きたい!!」
「私を助けて!!」と叫んでいたでしょう。

彼女は、はるばる7時間をかけて滋賀へやってきました。
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付いていた名前にも、あまり反応する事が無く、新しい犬生出発を兼ねて命名しました。

「フェアリー(妖精)」ちゃんです。
妖精のように軽やかにずっとずっと飛び回って欲しい。。。

すぐに病院で検査を受けました。
関節はやはり想像以上に悪いです。
右関節は完全に外れています。
左関節はかろうじて、引っかかってると言う状態ですが、神経に触れると痛みが出ます。

フェアリーが少しでも負担にならないで、犬生を楽しく過ごしてもらうために治療を開始します。
成長期である事とフェアリーの現在の状況を見て、人工関節手術より、骨頭切除を選択する事になると思われます。

とにかくウエイトコントロールに気をつけています。
フラフラだった足も現在、2ヶ月近くの運動で随分と筋力がつきました。

まだまだ、子犬でいたずらもいっぱいします。
他のわんこを怖がっていたのも、全く無くなりました。
自ら、遊びを誘って行きます。
泥んこになって帰ってきます。
いろんな物を加えて帰ってきます。
大きな枝を引きずって帰って、家に持ち込もうとしています。
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元気に走りだしますが、後脚がついて行かず、顔面から崩れ落ちる事もあります。
遊び過ぎた日の夜は後脚が立たず、前脚だけで這いまわる事もあります。
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毎日、フェアリーを見ていて言える事はひとつ。
「生きてるって素晴らしく楽しい事」
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フェアリーの治療経過は日誌にてご報告致します。
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2008/01/09(水) 08:23:14 | | #[ 編集]
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