医師が退職して昨年10月から婦人科が完全に休診していた県立がんセンター(澤田俊夫院長、太田市高林西町)が、6月から同科の外来を再開することになった。埼玉県内の大学病院に勤務する40代の男性医師を非常勤で確保したため。当面は、予約に基づき毎週火曜日の週1回、診察と放射線治療を行う。
同科へは群馬大学医学部から3人の医師が常勤で派遣されていたが、07年3月末で1人が退職、1人が非常勤となったため、同年4月から入院受け付けを中止した。残った2人も同年9月末で退職し、外来も休診した。県病院局などが近県の大学病院などに協力を求めていた。
同局総務課は「外来の時間拡大と入院受け付け再開に向け、引き続き努力する」と話した。【塩崎崇】
毎日新聞 2008年5月23日 地方版