佐賀放送局

2008年5月22日 18時30分更新

民間移譲の撤回求め抗議文


武雄市が市民病院を民間に移譲する方針を発表したことに対し、22日、市民グループが方針を撤回するよう求める抗議文を市に提出しました。

医師の確保ができず、4月から救急患者の受け入れを休止している武雄市民病院をめぐっては、武雄市が20日救急医療を実施することなどを条件に公募する民間病院に移譲するなどとした「改革ビジョン」を発表しています。
この市の方針に対して武雄市の市民グループ、「武雄市民病院を存続させる会準備会」のメンバー6人が、きょう武雄市役所を訪れ、樋渡啓祐市長あての抗議文を提出しました。
メンバーは「武雄市民病院はいのちと健康を守るところであり、多くの市民は市長の改革ビジョンに驚き、失望と怒りの声が上がっている」と抗議文を読み上げました。抗議文では、民間移譲という市の方針が医師の退職を加速させている。
今やるべきことは、医師を確保するために大学や医師会との関係を正常に戻すことであり、民間移譲の方針は撤回すべきだとしています。
きょうは樋渡市長のほか、2人の副市長も出張中で、抗議文は担当職員が受け取り「市長に伝えます」と応えていました。
抗議文を提出したメンバーの一人は「コスト優先の病院経営では市民の命を守ることはできない。
市民の意見を聞いた上で、民間移譲する方針を早急に撤回してほしい」と話しています