「コンドームの正しい使い方をあなたは知っていますか? もしもあなたの大切な人がエイズだったらどうしますか?」
授業の様子(撮影:村山康文) ピア・エデュケーションとは、同世代の仲間(ピア)と一緒に共感しながら、大切なことを学ぶことで、この日は「若者の性・性病・恋愛」についての話で盛り上がった。 授業は、学生たちと同年代のボランティアとアドバイザーの自己紹介に始まり、たった2つの授業のルールが説明された。 <ルール> (1)パスをする権利:触れたくないこと、言いたくないことはパスができる (2)ノンジャッジメンタル:他人の意見を評価および否定せず、受け入れる 渡されたクイズの答えを考える学生(撮影:村山康文) すると、意外にも正解の確率が低い。知っているようで知らない性の知識。学生たちは笑いながらも顔が真剣になってくる。 この日、アドバイザーとして参加した関西セクシュアルヘルスユースネットワーク事務局長清水誓子さん(27)は話す。 「大学に入って、今までの性教育がまったくといっていいくらい役に立ちませんでした。同世代の人たちと恋愛の話や性の話をするほうが、実践的だと思ったんです」 説明にはスライドも使われた。そのあと、コンドームの使用法の実演が行われ、学生たちは真剣に性について学んだ。 授業に参加していた女子学生のAさん(18)は、「このような授業は、中学、高校でも学んだことがありません。同世代の人たちが、ここまで考えているのを見ると、わたしも性について見つめなおさなければ、と感じました。普段、彼とはセーファーセックスをしていますが、今日の授業に参加して、もう一度彼に自分の気持ちを伝えようと思いました」と話した。 教室では、「リラックスできるカフェのように」とBGMが流れ、優しい心配りがされた(撮影:村山康文) 分けられた班で笑いながらディスカッションをする学生(撮影:村山康文) スライドを利用し、性について学生たちに必要な知識を再確認してもらう(撮影:村山康文) コンドーム使用法の実演をするRCYのボランティア(撮影:村山康文) 国内で手に入るコンドーム。女性用のものもある(撮影:村山康文)
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