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低品質の密造酒で160人死亡、インド南部

  • 2008年05月22日 14:45 発信地:チェンナイ/インド
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インド南部カルナタカ(Karnataka)州の州都バンガロール(Bangalore)で、密造酒を飲み病院に運び込まれた男性(2008年5月19日撮影)。(c)AFP/Dibyangshu SARKAR

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【5月22日 AFP】インド南部タミルナド(Tamil Nadu)、カルナタカ(Karnataka)両州で前週末、汚染された低品質の密造酒を飲んだ住民らが相次いで死亡する事件があり、21日までに死者が160人に達した。警察当局が明らかにした。

 当局によると、18日夜から19日にかけてカルナタカ州の53人を含む73人が死亡。しかしその後も同様の酒を飲む人が後を絶たず、死者が急増しているという。死者数は21日時点で、カルナタカ州で115人、隣接するタルミナド州で45人となっている。
 
 カルナタカ州の警察幹部によると、日雇い労働者や建設労働者を中心に、州都バンガロール(Bangalore)だけで89人が死亡。州内各地の病院に収容された被害者の状態も予断を許さず、死者数が増える可能性があると話している。

 両州の州境付近には複数の密造酒の製造施設があり、農場労働者や日雇い労働者が頻繁に通っている。こうした施設では、簡単に利益を上げるためメチルアルコールと水を混ぜた低品質の密造酒を製造しているという。

 カルナタカ州では現在3つの地方選挙が行われているが、これも低品質の酒が出回った理由の1つとして考えられている。地元では、政治家が選挙集会の開催や個別訪問への協力の見返りに、支持者に対し食べ物や地域特産の酒を振る舞う伝統がある。

 一方、カルナタカ州の人権委員会幹部は密造業者の取り締まりを行わなかったとして、両州政府を非難している。(c)AFP

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