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アホウドリ1羽巣立つ 聟島に移送した人工飼育のヒナ

2008年05月19日18時55分

 絶滅が危惧(きぐ)される国の天然記念物、アホウドリの新たな繁殖地作りのため、伊豆諸島・鳥島から小笠原諸島の聟島(むこじま)に運ばれ、人工飼育されていたアホウドリ10羽のうち初めてメスの1羽が19日朝、巣立ちを迎えた。環境省によると、島の西岸の飼育場所から浅瀬の海面に舞い降り、飛び去っていったという。

 10羽は今年2月、ヘリコプターで営巣地の鳥島から無人島の聟島に運ばれ、山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)の研究員らが人工飼育してきた。鳥島は火山噴火の恐れがあることから、今年から始まった5カ年の保護計画の一環。巣立ったメスには発信器が装着してあり、人工衛星で行動を追跡する。(中山由美)

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