奈良放送局

2008年5月22日 19時39分更新

平城宮跡の線路「移設検討」


文化庁は、奈良市の平城宮跡について今後の保存整備の方針を示した計画をこのほどまとめ、景観保全などの観点から宮跡の中を通過する線路と道路の移設も含めて検討することが求められると指摘しました。

文化庁は、奈良時代都の中心部だった平城宮跡の保存整備について、30年前につくった基本構想で示された奈良時代の建物の復元などの計画がおおむね達成され、今年度からは国営公園としての整備が始まることから、新たに今後の方針を示した計画をこのほどまとめました。
この中で、国営公園化に合わせて、現在復元が進んでいる大極殿という建物に加え、周囲の回廊や門も復元することが盛り込まれました。また、宮跡の中を通過する近鉄奈良線と道路については、「景観の観点からは支障となっている」と指摘したうえで、移設なども含めて関係機関が検討することが求められると指摘しています。
この指摘に対しては、現在の鉄道路線などが交通手段として定着していることや費用面などから移設は現実的ではないという意見もあり、近鉄の秘書広報部は「文化庁からこの話が来れば協議に応じたい」とコメントしています。