福岡放送局

2008年5月22日 18時33分更新

わいせつ前総長懲役4年求刑

福岡の学校法人グループ「都築総合学園」の前の総長による強制わいせつ事件の裁判が始まり、前の総長は起訴事実を認めました。検察側は「圧倒的な地位と権力を利用した犯行で卑劣で悪質極まりない」として懲役4年を求刑しました。

福岡県を中心に全国で学校法人を運営する「都築総合学園」の前総長、都築泰壽被告(72)はおととし10月と去年8月、福岡県太宰府市にある運営する大学のエレベーターやバスの中で女性職員2人の体を無理やり触ったとして、3件の事件で強制わいせつの罪に問われています。
22日、福岡地方裁判所で始まった裁判で、都築前総長は起訴事実を認めました。
これに対し、検察側は「都築前総長は女性職員がお茶を出した時などに、わいせつな行為や性的な嫌がらせを日常的に行っていた。被害者の1人は都築前総長と2人きりでエレベーターに乗るのを拒否したが、都築前総長は腕をつかんで無理やり引っ張り込んで犯行に及んだ」と指摘しました。
そのうえで、「圧倒的な地位と権力を利用して傍若無人なわいせつな行為を日常的に行っており、身勝手な犯行で卑劣で悪質極まりない」として都築前総長に懲役4年を求刑しました。
このあと、都築前総長は「浅はかな行為で被害者を深く傷つけた。罪を深く自覚し反省している」と述べ、弁護側は執行猶予が付いた判決を求めました。
判決は来月3日に言い渡される予定です。