12日に中国の四川省を襲った大地震で、同省北川チャン族自治県の川がせき止められてできた湖が次第に大きくなり、川沿いの集落がのみ込まれてしまう様子を台湾の観測衛星がとらえた。
台湾・成功大学や米航空宇宙局の分析によると、地震から3日たった15日の画像では、道や橋などが水没し、山沿いの高地や背の高い木々だけが辛うじて水面から顔を出しているが、19日の画像では、すべてが水没し、集落のあたりに茶色い破片だけが浮いていることがわかる。
分析チームは、「山盛りの土砂でせき止められただけのダムは不安定で、増水してあふれ出す危険と、ダムが決壊する危険の双方を抱えている」とし、二次災害の危険性などについてさらに詳しい分析を進めている。
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