日本郵政グループのゆうちょ銀行が海外投資を本格的に始める。約180兆円の運用資産の一部を海外の運用会社に委託し、欧米の社債などで運用、収益力の向上につなげる。委託先の候補には米大手運用会社のブラックロックなどが挙がっている。ただ、ゆうちょ銀は民営化後も政府が実質的に100%出資しており、慎重な運用を求める声もある。
ゆうちょ銀の運用資産は昨年9月末の民営化直前の時点で181兆円。9割近くを国債などの国内債券で運用し、外国債券や株式による運用はほとんどしていなかった。貯金残高の縮小が続く中で、2010年度の株式上場に向けて収益力を高める必要があると判断した。(10:22)