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松下電器産業、経営理念の徹底が本格化 国内社員に冊子を配布 (2/2ページ)
一方、幸之助氏の生涯や人物像などを紹介する松下電器歴史館では、産経新聞に幸之助氏の一生を描いた作家、北康利さんの「同行二人」が連載されていることもあり、見学者が急増。今年度は5月21日午後6時現在で前年同期比47%増の1万0644人が訪れており、わずか1カ月半で前年度の3万2017人の3分の1に迫るペース。昭和43年の開館以来の見学者は149万8466人にのぼり、150万人目も目前。関係者は「体が3つ欲しいくらい忙しい」とうれしい悲鳴を上げる。
このほか松下は今年度から経営幹部層を対象にした創業理念の研修をスタート。幸之助氏の旧宅「光雲荘」(兵庫県西宮市)を来年5月までに大阪府枚方市にある同社の研修施設内に移築し、社員らが経営理念を学ぶ場として活用する。
歴史館の花岡輝年副館長は「創業者の肉声や言葉に触れる体験を通して経営理念を体得するきっかけになるように展示なども工夫している」と話している。