岐阜市柳戸の岐阜大学医学部付属病院で頭蓋(ずがい)咽頭腫の手術を受けた同市の男児(6つ)が、手術後の適切な検査を怠ったため、体に障害が残ったとして、男児と両親が大学側に約2億6400万円の損害賠償を求めて岐阜地裁に提訴したことが21日、分かった。
訴状によると、男児は2005(平成17)年に脳腫瘍(しゅよう)の一種の頭蓋咽頭腫と診断され、同病院で摘出手術を受けた。その後、病院側は水中毒の恐れがあると判断し、飲水を制限。男児は脱水に伴い、体の一部が不自由になったほか、判断力の低下や情動不安定などの障害が残った。
原告側は病院側が適切な検査を行わなかった過失があると主張し「担当医は飲水制限の処置を控えるべき注意義務があった」などと訴えている。
病院側は「訴状をよく読んでいないのでコメントできない」としている。 |
▲TOPへ戻る |