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【コラム】牛肉問題、韓国が本当に恐れているもの(上)
財布の中にたった500円しかないとき、ちょっと一休みして何か食べようと思ったら、日本では牛丼屋に行くしかないのではないかと思う。牛肉をご飯の上に乗せた牛丼は普通、豚の背骨などから出汁(だし)を取った「国民食」のラーメンよりも安い。牛丼の2大チェーンである「吉野家」と「すき家」の牛丼一杯の値段(普通盛り)はそれぞれ380円と350円だ。公園のベンチで食べるコンビニの弁当を別とすれば、「食事を安く簡単に済ませよう」という市民にとって、これ以上のメニューはない。
牛肉を使う牛丼がこんなに安いのは、言うまでもなく外国産の牛肉を使うためだ。吉野家は米国産、すき家はオーストラリア産の牛肉を使っている。「どこの牛肉でも同じだ」と考えているのかどうかは分からないが、牛肉の産地についての両社のこだわりは、「哲学」に近いと言ってもいいほど強固なものであり、日本の経済界でたびたび話題になっている。
これは2004年、米国で狂牛病(牛海綿状脳症、BSE)に感染した牛が見つかり、米国産牛肉の輸入が中止されたことがきっかけだった。吉野家は「米国産でなければ吉野屋の牛丼の味を出すことはできない」として、牛丼の販売を完全に中止した。その後、毎年続いた赤字に耐え、米国産牛肉の輸入再開を受けて牛丼の販売を再開したのは06年のことだった。当時、「牛丼復活祭」と銘打ったイベントまで実施したが、これほどまでの「親米企業」は世界のどこを探してもほかにないだろう。
一方、すき家は逆の道を歩んだ。米国で狂牛病が発生するや、すぐに牛丼の材料をオーストラリア産に切り替え、06年に米国産牛肉の輸入が再開された後も、オーストラリア産にこだわり続けている。すき家の社長は米国の牛肉加工場を視察した上で、「管理体系が不十分だ」として、輸入再開を決めた日本政府を猛烈に批判している。すき家の経営哲学は「食べ物の安全に関しては、世界一臆病だと言われてもいい」というものだ。
東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員
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