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2008年5月21日(水) 19:20 |
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岡山・香川の小中学校の耐震性
四川省大地震では多くの学校が倒壊しました。日本の場合、阪神淡路大震災から小中学校の耐震化が進められていますが、まだ十分とはいえない状況です。岡山・香川を見ますと、国の定める耐震化の基準を満たした割合、耐震化率は全国平均を下回っています。
先週発生した中国の四川省大地震。これまでに4万人以上の死亡が確認され、依然多くの人ががれきの下敷きになっています。 この地震で目立ったのは学校施設の倒壊で、多くの生徒が犠牲になりました。日本とは耐震基準が大きく違うとはいえ、大地震への備えが必要と改めて痛感させられます。 日本では1981年に、新しい耐震基準が設けられましたが、学校の施設の多くがその耐震基準ができる前に建てられています。 岡山市では、昨年度までに市内の全ての体育館で耐震診断を済ませるなど、小中学校の体育館を優先して耐震化を進めています。体育館が大規模災害が発生した時の避難拠点となるからです。 全国で進められている学校施設の耐震化の前提となる耐震診断実施率は、香川は全国平均を上回っているものの、岡山は7ポイント以上下回っています。また学校施設の全体の耐震化率は、岡山で47.3%、香川で45%と全国平均を10ポイント以上下回っています。 これは耐震化には多くの費用がかかるとともに、岡山・香川はこれまで比較的地震が少ないとされていたため、地震が多い地域に比べ、対策が遅れてきた面があります。東南海・南海地震により岡山・香川でも地震で大きな被害が出る可能性が指摘されている今、地域の拠点である学校施設の早急な耐震化が求められています。
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