先の本紙国内政治面に、小さく滋賀県の嘉田由紀子知事(57)の離婚が報じられていた。せんさくするつもりはないが、女性政治家として相当勇気ある決断だったろう 昨日付の「きょうの人」欄には倉敷市の伊東香織市長(42)が登場した。東大卒で総務省から同市収入役などを経て市長選に担ぎ出された。当選時の年齢41歳は女性市長では史上最年少記録だった 伊東市長は女性であることが選挙で有利になったといわれているが、嘉田知事のこれからは分からない。女性政治家が珍しくない時代とはいえ、女性の政界進出にはまだまだ未知の世界があることを示す二つの記事だった 米大統領選の民主党指名争いで圧勝するはずだったヒラリー・クリントン候補の敗北が決定的だ。「あきらめない」の強気発言もこの情勢下では逆効果だろう。有権者の変化を冷静に判断して撤退時期を見極める力も政治家の大切な能力の一つだ 日本では「マドンナ」が一転して「刺客」や「落下傘」と言われる昨今、久しく女性国会議員を見ない石川、富山である。遠いところの話ばかりで寂しい気がしないでもない。
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