中国・四川省の大地震では、中国の核施設が倒壊した可能性も出ています。
21日、北京の新聞・新京報に衝撃的な記事が載りました。
「きのう、記者が被災地の環境保護部の主任と連絡をとったところ、今回の大地震で32個の放射性物質ががれきに埋まっていたことがわかった」(新京報の記事)
新華社通信も20日、同様の事実を報じています。
今のところ放射能漏れなどはないと伝えられていますが、被災した核施設は四川省の綿陽市郊外にあると見られています。
「核関連施設は四川省内にあることはほぼ間違いないけれども、どこか、ということがわからなかったのが、図らずもわかった、と」(元防衛研究所研究室長、平松茂雄氏)
今回の大地震では発生当初から核施設への被害や放射能漏れなどが懸念されていました。しかし、人民解放軍の幹部は18日、こう語っていました。
「皆さんが最も関心を持っているこの地域の核関連施設に関し、全部安全だと責任を持って言える。何の問題もない」(人民解放軍 総参謀部作戦部副部長)
中国当局が核施設の存在を認めるのも異例ですが、核施設に被害が出たことを公式に認めたのは極めて異例のことです。(21日23:30)