恐る恐る車に近づいて行った・・・
ドアを開けた。
「どうぞ」
「失礼します。はじめまして」
すぐに車が動き出した。
「何かメチャ緊張してるし・・・」
「そんな事言われても普通緊張しますよね」
「敬語になってるし~」
「やっぱり意地悪!!」
ここで2人笑って少し緊張が取れた。
でも隣に乗って心臓がバクバクだしどうして良いのかわからなくてひたすら外を見てた。
「今日ちょっと合って10時半頃までしか一緒に居られないんだ。猫が調子悪くて」
「ええ~だったら帰って良いよ!!」
「いや少しなら大丈夫」
「でも・・・」
彼にとっては大事なニャンコだから本当にそう思った。
何も知らなかったらそう思わなかったしショックだったけど色々聞いてたから逆に申し訳なかった。
初めの予定とはかなり違うドライブになったけど彼の心使いが嬉しかった
明日のために少しでもと色々な道を教えてくれて走ってくれた。
信号で止まるとジッと私の顔を見るから恥ずかしくて思わず顔をそらした。
「すぐ顔をそらす」
「だって恥ずかしいから・・・」
「運転してみる?」
「うーんして見たいけど下手くそがばれちゃうし」
「そんな事始から解ってる」
「そうですか~」
「したくなったら言って変わるから」
街の中をグルグルとドライブ
「逢ってどう?」
「そのまんま思ってた通りだな」
「そのまんま?」
途中車を停めてくれたから車から降りて車をまじまじと眺めた。
写真を撮りたかったけど夜だから断念。
今度撮ったら送ってくれるって言ってくれたし。
「運転席に座ってみな」
「うん」
「窓開けて」
「意外に狭いね・・・」
「そのまま運転してみな」
「え~だって・・・」
「んーわかったせっかくだからやってみる」
彼が助手席に乗り込んだ。
「久しぶりだからエンストするし繋ぎがわからないから吹かしちゃうよ」
「いいよもう慣らし終わってるからどうぞ」
決心してアクセルを踏んだ。
エンストは何とか免れてほっ
でもシフトチェンジがイマイチ???
初めての車で初めての道、おまけに隣には持ち主の彼が乗ってる超緊張
手に汗握るとはこの事を言うのかも・・・