2008年5月21日 19時23分更新
隠しカメラを設置する目的で栃木県内の銀行のATMコーナーに忍び込んだとして中国人の男が建造物侵入の疑いで警察に逮捕されました。
ATMに隠しカメラを設置して暗証番号などを盗み見る手口で現金が引き出される被害は5つの金融機関で1億円あまりに上っており、警察は男が一連の犯行の中心的な人物だったとみて捜査を進めることにしています。
逮捕されたのは東京・葛飾区の陳運達容疑者(32)です。
警察の調べによりますと陳容疑者は隠しカメラを設置してATMの画面を盗み見る目的で栃木県栃木市にある栃木銀行のATMコーナーに11回にわたって忍び込んだとして建造物侵入の疑いがもたれています。
ATMに隠しカメラを設置して暗証番号などを盗み見る手口で現金が引き出される被害は埼玉縣信用金庫や栃木銀行、それに愛媛県のJAえひめ中央など5つの金融機関で1億1千万円あまりに上り、警察はこれまでに中国人の男女など11人を逮捕して捜査を進めてきました。
その結果、陳容疑者が、ATMコーナーに忍び込んだ疑いが強まったとして20日逮捕したもので、調べに対して容疑を一部否認しているということです。
警察は仲間の供述などから陳容疑者が仲間に指示を出すなど一連の犯行で中心的な役割を果たしていたとみて捜査を進めることにしています。