ダライ・ラマ１４世「対話進展なら北京五輪参加の可能性」

　訪英中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ１４世は２１日、英国会議事堂内で記者会見し、「私の代理人と中国当局との対話でチベットの自治について真の進展があった場合、私自身が北京五輪に行く用意がある」と述べた。また、中国・四川大地震で中断した五輪聖火リレーについて、「われわれは聖火を尊重している。特にチベットでは妨害するべきではない」と、チベット人らに呼びかけた。ダライ・ラマ１４世は２０日ロンドン入り。２２日に英議会で中国の人権状況について証言し、２３日にはブラウン英首相と会談する予定。（ロンドン　木村正人）